レーザー光凝固術とは

レーザー光凝固術のイメージ写真

レーザー光を照射し、その熱でもって網膜の病変部位を焼灼するなどして、これ以上の眼疾患の進行を抑制するために行うのがレーザー光凝固術です。

同術によって視力が改善することはありません。ただ現在の視力を維持する、これ以上は病状を進行させないという点において、効果があるとされている治療法になります。主に糖尿病網膜症、黄斑浮腫、網膜裂孔などの患者さまに適応とされています。

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レーザー光凝固術に適応する代表的な疾患

  • 糖尿病網膜症
  • 網膜静脈閉塞症
  • 網膜裂孔
  • 中心性漿液性網脈絡膜症
  • 網膜細動脈瘤 等

レーザー光凝固術の流れ

  1. 1. 診察・検査

    患者さまにとって、レーザー光凝固術での治療が適正かどうかの診察・検査を行います。その結果、治療が適正であると医師が判断した場合は、治療日時の予約をいたします。

  2. 2. レーザー光凝固術による治療

    治療当日は、ご自身での運転(車・バイク・自転車 等)による来院は控えてください。治療の実施にあたり、まず点眼麻酔をしていきます。麻酔の効きが確認できれば、施術の開始となります。主に病変部(新生血管 等)に向けて、レーザーを照射していきます。術中は目の状態を確認し、可能であれば照射を何度か繰り返していきます。照射時間については、5~10分ほどです。

  3. 3. ご帰宅

    施術後は院内で30分程度お休みいただきます。その後、医師が診察をして問題がないとなれば、ご帰宅となります。

レーザー光凝固術Q&A

Q1. レーザー光凝固術では、どれほどの痛みが出ますか?

点眼による局所麻酔になりますので、注射はいたしません。したがって、麻酔投与時に痛みは出ません。またレーザー照射時は麻酔が効いている状態なので、ほぼ痛みを感じることのない状態で施術が受けられます。

Q2. 施術を行うことで起きるとされる副作用を教えてください

レーザー照射による副作用としては、視力低下、一時的に視界がくらむといったことがあります。なお視力低下につきましては、何も治療をしないで病状を進行させた場合の著しい視力の低下と比べると、その下がりの程度は大分抑えられるようになります。

Q3. 費用がどれくらいかかるか知りたいのですが?

レーザー光凝固術に関しては、保険適用となります。ただ患者さまの目がどのような状態にあるかでご負担は変わっていきます。詳細につきましては、ご来院の際に説明いたします。お気軽にご相談ください。